会社人の誕生

2011.12.16

本来の「職業人」とは似ても似つかぬ「会社人」が誕生することになる。「会社人」の特徴は、入社時には特定の仕事の専門家としては育成されないところにある。一般には、新入社員は、10年間に三つくらいの部署あるいは職種を経験させられるそうである。それを経験するなかで、自分にあった仕事を見つけるのである。これは10年にも及ぶ社内での適職探索期間ともいえそうである。終身雇用を前提とした長期的なビジミンがあるからこそ、こうした期間を設けることができるのであろう。

[参考]
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会社には採用から10年くらいで、新人社員を会社の戦力にまで育て上げる自信とノウハウをもっているということでもある。その会社特有の専門性を育成するための技能形成は、会社の責任で行われる。そのため、万が一、十分な技能形成ができず、10年経っても「使えない」社員であったとしても、会社はそういう人材でも大事に抱え込む。それは、会社の人材選択、人材育成の失敗によるということだからである。法的にも、こうした人材を解雇することは簡単には認められない。「使えない」社員でも大切にするというのは、他の社員にとっての忠誠度やモチベーションを高めることになる。だからといって、サボりは許さない。課長になる年次に差をつけるなど、微妙なところで競争をあおるシステムを用意している。ここには、巧みなインセンティブのメカニズムがあるといっていいでしょう。こうして、社員は、いつからか自分の会社を「うちの会社」と呼ぶようになり、家族よりも長くつきあう会社をいとおしく感じ。家族の生活を支える源となる会社に恩義を感じ、会社こそ自分のいる場所であると思うようになるのである。立派な「会社人」が作り上げられていく。





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